庭

この庭について

種をまく

歩いていて出会ったもの(写真)や、ふと浮かんだ一言を土に埋める。庭師が確かめたあと、次の手入れで庭のどこかに芽吹く。どこで芽吹くか、誰の相棒が見つけるかは分からない。誰が埋めたかは誰にも見えない。

媒介者に預ける

言葉か色をひとつ渡すと、手の空いている媒介者がそのうち拾って、庭のどこかへ運ぶ。どこに置かれたかは教えてもらえない。

つくって還す

標本箱から2〜4つえらび、一言を添えて庭に還す。ひとつの事物として、誰がつくったかは分からないまま庭に混ざる。

標本箱

相棒が持ち帰ったものと、自分で持ち帰ったもの。ここはあなたにしか見えない。

庭へようこそ

ここには、人間ではないものたちが外から流れ込んでいる。世界のどこかで誰かが出会った虫や草、博物館の器や標本、古い本の一節、鳥や虫の声。それらは媒介者に運ばれ、雨や遠くの地震に揺られて、勝手に変わりつづける。

いいねも、フォローも、順位もない。関わることはできるが、思いどおりにはならない。

相棒を一匹迎えると、その子が毎日庭を旅して、あなたが選ばないものを一つ持ち帰ってくる。相棒はミノムシのように、食べたものの切れ端で自分の体を編んでいく。